
「マンガ・ミーツ・ルーヴル」オフ その⑤
「マンガ・ミーツ・ルーヴル」の会場である京都国際マンガミュージアムから出た後、3人はとあるゲームをすべく街を歩いていました。
俺とだいちさんはそのゲーム経験者で、今回はH・Pさんにもそのゲームをやってもらおうと思い、事前にお誘いしてたんですよ。
俺
「わたしは勝負事が大好きでね
くだらないスリルに目がなくってやみつきってやつでして……
ま…大かたは遊びに生活費をつぎ込んでいるんですよ
H・Pさん 勝負事は好きですか?」
H・Pさん
「………・・………・・
?
何を言いたいのかわからんが」
俺
「勝負がきらいならきらいとハッキリ言ってください」
H・Pさん
「…………………………………………
だから何が言いたいのか
と
聞いているんだ…………」
俺
「だからね…
わたしとチョッとしたつまらない勝負をしてくれませんか?」
ゴゴゴゴゴ
ってな感じに。
で、そのゲームの名は…
「ジョジョの奇妙な冒険 Adventure Battle Card」
せっかくのジョジョのオフ会なんで、ルーヴル以外にもジョジョっぽい何かが欲しかったってのもありましてね。
で、出発前に俺は以前だいちさんと戦ったデッキを用意し、ルールのおさらいをしました。
H・Pさんはわざわざカードショップで購入&ネットでカードの善し悪しとルール勉強をされたそうな。
だいちさんは…
だいちさん
「『準備して来い』って
ハァー
ハァー
約束……………
『未』完了………
デッキもルールも…
全部忘れちまった………」
どうやら新居に引越しした後、デッキをどこにしまったか分からなくなってしまったそうな。
んで、一応カードショップ2軒ほど回ってみましたけど、まあそんな新しいゲームでもないんで置いている店はなかったんですよね。
そこで、だいちさんは俺とH・Pさんのデッキを借りて戦うことになりました。
だいちさん
「少しの間このデッキ貸してくれよな……
ぼくはデッキを持ってないんでね」
俺&H・Pさん
「ショ…ショックだッ!
か…彼はぼくらのジョジョABCのデッキをかってに使う気でいるッ
それにもう2度とあのデッキはもどらないような気がする
やぶれるまでッ!」
そんなこんなで、対戦を行うこととなりました。
ちなみに戦いの場はカラオケでした。
まずは「ダチコー vs H・P」戦です。
俺は過去に大会でチャンピオンになった事があるので、今回が初対戦となるH・Pさんに負けるわけがありません!
さて、勝負はまず先攻後攻を決めるジャンケンから始まります。
俺
「いくよッ!
あと出しはその場で負け!
あいこは決着がつくまで勝負し続けるんだッ!」
H・Pさん
「ああ
やるよ…
やればいいんだろ?
やれば……」
俺
「じぁ~~んケン
ホイ!
あっ!」
確か俺がジャンケンで負けて、後攻になったはずです。
そんな感じに幕を開けた「ダチコー vs H・P」戦、その結果は…
ブルブルブルブル
(俺の震える音)
ガチガチガチ
俺
「ハァ
ハァ
ハァ
ハァ」
ガチガチ
俺
「ま……
負け…た
う~~~~~~
う~~~~~~
うう~~~~~」
ゴゴゴ
見事に敗れましたッ!
続いて「だいち vs H・P」戦です。
だいちさんは俺のデッキを使用するんで、ある意味また俺の戦いでもあります。
で、またジャンケンから勝負開始!
だいちさん&H・Pさん
「いっ
いくよォ~~~~っ
ジャアあああ~~んけん
ホイッ」
順調に勝負が進み、その結果は…
だいちさん
「あっ!」
H・Pさん
「やっ
やったぞッ!
勝った!
勝ったぞ
ざまあみろッ!
生まれてこの方…
カードゲームで勝ててこんな うれしかったことはないよ!」
ワナワナ
ワナワナ
俺
「に…
2回連続で…
負けてしまった…」
ワナワナワナ
俺
「負けた…
くっ
くそォ~~っ」
またH・Pさんが勝利しました!
負けたのはだいちさんですが、個人的には俺が2連敗の気分です。
残すところは「ダチコー vs だいち」戦のみとなりました。
割りとこの戦いは印象的だったんで、ザックリ流れを書いていきますかね。
今回のだいちさんはH・Pさんのデッキをレンタルです。
ここでまた俺が負けてしまうと、俺のデッキは味噌っカスの危機です。
俺の音石明のカード
「お…
おれはよぉ~
「ジョジョの奇妙な冒険 Adventure Battle Card」………
おめーに対してかなりフザけてたような気がするよ
自分のよぉ~~
フザけた考えは反省して改めなくっちゃあなぁー
もう 余裕はねえ!
残り1戦しかねえしなぁ~~~~~~~ッ!
必死になるよぉ~~~ォ!!」
と、俺のキャラカード「J-382 音石明」がその猛威をふるいます。
効果は、
●このキャラの「P」は、バトルフェイズ開始時に、自分リネージの表向きのカード枚数と同じ数値に変更される。
ってものなんで、早い話、町中の電力を集めるがごとく、後半になると最大攻撃力がグングン延びるって効果です。
が、負けずとだいちさんは「J-672 時を飛ばすディアボロ」を出します。
効果は、
●すべての「開始/終了ステップ」に「使用/発揮」される効果は無効になる。
ってもので、早い話、俺の音石明のパワーアップが無効になったって事です。
俺の音石明のカード
「しっ…
しまったァァァー~~~ッ!!
ディアボロの効果は自動発揮ッ!
パ…パワーがッ!
電力が こ…来ねえ!
パッ
パワーがなくなる
うわああああ!」
しょうがないんで、別の作戦。
「J-136 グレーフライ」に「J-174灰の塔 」のスタンドカードを付けて、
▲スタンドの付いている敵が1人もいないとき、相手ライフを、このキャラに付いている≪灰の塔≫1枚につき1点減らす。
この効果を利用してジワジワとライフを削る戦法です。
俺のデッキはスタンドカード多めで、H・Pさんのデッキはスタンドカード少なめなんですよ。
だからまず防がれることはありません。
俺
「15ターン以内に仕留めるッ!」
H・Pさん
「それだけで勝つ気っスか!」
そんな感じに意気込んだところ、カラオケルームの電話が鳴り出し、残り10分とのことでした。
店員
「Go AHEAD!
Mr.Dachiko!
早くしたまえッ!
3人が蒸発扱いになってしまうまで居座る気かね?」
一応、30分延長して戦いを続けます。
その後、飲み物を注文したんで店員がこの個室に入ってきました。
俺
「もうダメよ……………
おしまい…
今さっき
見られた……
女の店員に……
あたしもう…………
生きてられない…
もう死にたいわッ!!
クソッ!!
クソッ!!
つまり…だから
その…ジョ
ジョで始まる言葉で……ジョ…
ジョジョ……
その
つまり
ジョジョABC~~
…………対戦~~~姿……………
…をよ……」
いや~、恥ずかしかった…
ウッソーって顔してましたね。
まあ、旅の恥はかき捨てってことで…
それはさて置き、ある程度ゲームが進行して、俺の計算上では俺の手持ちのキャラが総攻撃すればギリギリだいちさんのライフを0にして再起不能( に追いやる事ができそうな状況になりました。
俺が出したポルナレフのスタンド「J-082銀の戦車( 」の効果、
▲スタンドのついている味方すべてを「P+1、T+1」する。
の影響で、さっきスタンドを付けた「J-136 グレーフライ」を含めた俺のバトルフィールドの多くのキャラがパワーアップしてたんですよ。
現状、不測の事態が起きなければさっきの「J-174灰の塔( 」でジワジワとライフをマサクゥル!して勝てるんですけどね。
が、長々と戦ってしまったこともあり、どうせ勝てるならと勝ち急いでしまう気持ちもあるんですよね。
H・Pさん
「ダチ泰ッ!
とどめは刺すなッ!
灰の塔( が舌をちぎり終わるまで待て!
おまえの勝ちだッ!」
だいちさん
「言うとおりだ…
オレは弱っている
ハァハァハァ
ハァ
ハァ
ハァ
ハァハァ
ハァ
ハァ
おめーの『バトルフィールド』の手持ち
強者はいねえが
まったく恐ろしい人数だぜ ハァ ハァ
しかしよ――
………
ハァ
ハァ
ハァ
ハァ
ハァ
本当にとどめ刺しにこなくてもいいのかい?
ハァ
ハァ
ハァ
本当は…ハァハァ
このオレ ワザと弱ってるフリをしているかもな…
ダチ泰…ハァ ハァ
ハァ
ハァ」
俺
「………………………」
だいちさん
「弱ってるフリをして手持ち全員をひきつけておいて ハァハァ
おまえの首をカッ切ってやると考えているかもなあ
ダチ泰~~ッ
オレの「ディアボロ」
攻撃さえ「誰」も止めなければ… ハァハァ おまえに勝つ自信がある…ハァハァ…
そー考えているかもしれねーなぁ――」
俺
「何言ってんだ?
てめー」
だいちさん
「別にィ……
ハァ
ハァ
ハァハァ
ハァ
ハァ
ハァ」
俺
「………………………」
だいちさん
「どっちだい?
とどめを刺しにくる?
それとも灰の塔( で勝つかい?」
俺
「………………………
なに 言ってんだ
てめ――?」
だいちさん
「本当はオレ……
ハァ
ハァ
ハァ
ハァ
ハァ
ハァ
ハァ
ハァ
弱ってるフリをしているのかもな……
……フフフ
ハァ
ハァ
だますために……
ハァ
ハァ」
俺
「本当は………
『元気』だとぉ~~っ!!
でも待てよ
なんだって テメー
ワザワザその事をオレに教える?…
弱ってるフリなんて言わなければ…
だませてオレに『ズル勝ち』できたかもしれねーのによぉー」
俺
(つまり…えと…
オレに『元気』って教える事は……もう完全に襲えるチャンスはゼロになったって事……)
俺
「とどめ刺されて
死にてえのか
てめーっ」
だいちさん
「………………
ハァ
ハァ
ハァ
ハァ
ハァ
ハァ
ハァ
ハァ
ハァ
ハァ
………………
どうするかは…
ハァ
ハァ
おめーに…
ハァ
ハァ
ハァ
ハァ
ハァ
……
まかせる
………よ」
俺
「?
?
?
?
?」
俺
(マジでこいつ弱っているのか?
それとも弱ってるってのはウソで『元気』なのか?
真実はどっちだ?
もし本当は『元気』だとしたら…
このまま とどめ刺しに行かねえと こいつ何か『作戦』を考えているってのもありうる……)
だいちさん
「来るのかよ……
ハァ
ハァ
ハァ
来ないのかよ…
ハァ
ハァ
ハァ
ハァ」
H・Pさん
「とどめを刺すな!
ダチ泰ッ!」
俺
「………………」
だいちさん
「ハァ
ハァ
ハァ
フフ
ハァ
ハァ
フフフ
ハァ
ハァ
ハァ
ハァ」
俺
「・・・・
ウオオオオオ
ウダラァ――ッ
もう どっちか考えるのは面倒くせえぇぇッ!
チクショォォォ――ッ」
H・Pさん
「攻撃するな!」
俺
「おれを止めるな
パンツァ郎さんよォ――ッ
『予定時間より長くかかった』!
『おれがケリをつけてやる』!
真実はそれひとつだッ!
オレの『心の中』のよぉ~~~~っ」
で、総攻撃開始ッ!!
俺
「くたばりやがれーッ
ダボがァ!」
カッ
ガォォ――ン
バヅン
H・Pさん
「あれ?
だいちさんのライフは1残りますよ?」
「J-136 グレーフライ」は「P+1、T+1」されても攻撃力の基準が「S」だったんで、実質攻撃力の変動なしだったことを失念しておりました…
H・Pさん
「なるほど
完璧な作戦っスね――っ
計算ミスという点に目をつぶればよぉ~~」
で、もうガードに回せるキャラは手元にいませんので、
だいちさん
「ケッ!
ボディからアゴにかけてガラあきになったようだぜェ―――――――ッ」
だいちさんの「J-672 時を飛ばすディアボロ」の攻撃を、
H・Pさん
「逃げろ
ダチコ――――ッ」
だいちさん
「とどめだァ――――ッ」
ドグシャア!
だいちさん
「「帝王」はこのディアボロだッ!!
依然変わりなくッ!」
防ぐことなどできず、負けが決定しました。
俺
「………………
負けだ………
完全
敗北だ………」
俺のデッキ対H・Pさんのデッキの戦いは完璧に俺に敗退でした。
もっと事前にバランスとか勉強しとけばもうちょい善戦できたかなァ。
H・Pさん
「二五〇〇年前の中国の兵法書に「孫子」ってのがあってこう書かれている
『勝利というのは戦う前に全て すでに決定されている』
つまりだなあ
説明するとダチディシ……………
戦う前に 敵に気づかれないよう いろんな作戦を練っとくのさァ―――ッ!!
おめーは 大会優勝しとるけど策を考える頭は おれよりバカって事だなあ――――――――ッ!!
ギャハハハハハハ」
でもまあ、久しぶりの対戦で楽しかったです!
俺はH・Pさんにチャンピオンの座をお譲りします。
別にあの辛かった戦いを俺の中でなかった事にしたいわけじゃありませんよ?
ともかくお譲りします!
そんなこんなでゲームを終えて、残った時間で数曲歌った後、カラオケを後にしました。
いや~、ランチにルーヴル、最後にジョジョABCと、何から何まで楽しいひと時でした!
一応、ここまでで計画当初から予定していたものは全て終了となります。
この後には大きな出来事はありませんけど、これで最終回じゃないぞよ
もうちっとだけ続くんじゃ
TO BE CONTINUED
(つづく)
もくじ
「マンガ・ミーツ・ルーヴル」オフ その① そうだ 京都、行こう。
「マンガ・ミーツ・ルーヴル」オフ その② トーキング・フレンド
「マンガ・ミーツ・ルーヴル」オフ その③ メシグルイ
「マンガ・ミーツ・ルーヴル」オフ その④ Rohancing Sa・Ga
「マンガ・ミーツ・ルーヴル」オフ その⑤ 0点チャンピオン
この作品は事実と取材をもとに、
ストーリーの展開上、
フィクションを交えて構成したものです。
俺とだいちさんはそのゲーム経験者で、今回はH・Pさんにもそのゲームをやってもらおうと思い、事前にお誘いしてたんですよ。
俺
「わたしは勝負事が大好きでね
くだらないスリルに目がなくってやみつきってやつでして……
ま…大かたは遊びに生活費をつぎ込んでいるんですよ
H・Pさん 勝負事は好きですか?」
H・Pさん
「………・・………・・
?
何を言いたいのかわからんが」
俺
「勝負がきらいならきらいとハッキリ言ってください」
H・Pさん
「…………………………………………
だから何が言いたいのか
と
聞いているんだ…………」
俺
「だからね…
わたしとチョッとしたつまらない勝負をしてくれませんか?」
ゴゴゴゴゴ
ってな感じに。
で、そのゲームの名は…
「ジョジョの奇妙な冒険 Adventure Battle Card」
せっかくのジョジョのオフ会なんで、ルーヴル以外にもジョジョっぽい何かが欲しかったってのもありましてね。
で、出発前に俺は以前だいちさんと戦ったデッキを用意し、ルールのおさらいをしました。
H・Pさんはわざわざカードショップで購入&ネットでカードの善し悪しとルール勉強をされたそうな。
だいちさんは…
だいちさん
「『準備して来い』って
ハァー
ハァー
約束……………
『未』完了………
デッキもルールも…
全部忘れちまった………」
どうやら新居に引越しした後、デッキをどこにしまったか分からなくなってしまったそうな。
んで、一応カードショップ2軒ほど回ってみましたけど、まあそんな新しいゲームでもないんで置いている店はなかったんですよね。
そこで、だいちさんは俺とH・Pさんのデッキを借りて戦うことになりました。
だいちさん
「少しの間このデッキ貸してくれよな……
ぼくはデッキを持ってないんでね」
俺&H・Pさん
「ショ…ショックだッ!
か…彼はぼくらのジョジョABCのデッキをかってに使う気でいるッ
それにもう2度とあのデッキはもどらないような気がする
やぶれるまでッ!」
そんなこんなで、対戦を行うこととなりました。
ちなみに戦いの場はカラオケでした。
まずは「ダチコー vs H・P」戦です。
俺は過去に大会でチャンピオンになった事があるので、今回が初対戦となるH・Pさんに負けるわけがありません!
さて、勝負はまず先攻後攻を決めるジャンケンから始まります。
俺
「いくよッ!
あと出しはその場で負け!
あいこは決着がつくまで勝負し続けるんだッ!」
H・Pさん
「ああ
やるよ…
やればいいんだろ?
やれば……」
俺
「じぁ~~んケン
ホイ!
あっ!」
確か俺がジャンケンで負けて、後攻になったはずです。
そんな感じに幕を開けた「ダチコー vs H・P」戦、その結果は…
ブルブルブルブル
(俺の震える音)
ガチガチガチ
俺
「ハァ
ハァ
ハァ
ハァ」
ガチガチ
俺
「ま……
負け…た
う~~~~~~
う~~~~~~
うう~~~~~」
ゴゴゴ
見事に敗れましたッ!
続いて「だいち vs H・P」戦です。
だいちさんは俺のデッキを使用するんで、ある意味また俺の戦いでもあります。
で、またジャンケンから勝負開始!
だいちさん&H・Pさん
「いっ
いくよォ~~~~っ
ジャアあああ~~んけん
ホイッ」
順調に勝負が進み、その結果は…
だいちさん
「あっ!」
H・Pさん
「やっ
やったぞッ!
勝った!
勝ったぞ
ざまあみろッ!
生まれてこの方…
カードゲームで勝ててこんな うれしかったことはないよ!」
ワナワナ
ワナワナ
俺
「に…
2回連続で…
負けてしまった…」
ワナワナワナ
俺
「負けた…
くっ
くそォ~~っ」
またH・Pさんが勝利しました!
負けたのはだいちさんですが、個人的には俺が2連敗の気分です。
残すところは「ダチコー vs だいち」戦のみとなりました。
割りとこの戦いは印象的だったんで、ザックリ流れを書いていきますかね。
今回のだいちさんはH・Pさんのデッキをレンタルです。
ここでまた俺が負けてしまうと、俺のデッキは味噌っカスの危機です。
俺の音石明のカード
「お…
おれはよぉ~
「ジョジョの奇妙な冒険 Adventure Battle Card」………
おめーに対してかなりフザけてたような気がするよ
自分のよぉ~~
フザけた考えは反省して改めなくっちゃあなぁー
もう 余裕はねえ!
残り1戦しかねえしなぁ~~~~~~~ッ!
必死になるよぉ~~~ォ!!」
と、俺のキャラカード「J-382 音石明」がその猛威をふるいます。
効果は、
●このキャラの「P」は、バトルフェイズ開始時に、自分リネージの表向きのカード枚数と同じ数値に変更される。
ってものなんで、早い話、町中の電力を集めるがごとく、後半になると最大攻撃力がグングン延びるって効果です。
が、負けずとだいちさんは「J-672 時を飛ばすディアボロ」を出します。
効果は、
●すべての「開始/終了ステップ」に「使用/発揮」される効果は無効になる。
ってもので、早い話、俺の音石明のパワーアップが無効になったって事です。
俺の音石明のカード
「しっ…
しまったァァァー~~~ッ!!
ディアボロの効果は自動発揮ッ!
パ…パワーがッ!
電力が こ…来ねえ!
パッ
パワーがなくなる
うわああああ!」
しょうがないんで、別の作戦。
「J-136 グレーフライ」に「J-174
▲スタンドの付いている敵が1人もいないとき、相手ライフを、このキャラに付いている≪灰の塔≫1枚につき1点減らす。
この効果を利用してジワジワとライフを削る戦法です。
俺のデッキはスタンドカード多めで、H・Pさんのデッキはスタンドカード少なめなんですよ。
だからまず防がれることはありません。
俺
「15ターン以内に仕留めるッ!」
H・Pさん
「それだけで勝つ気っスか!」
そんな感じに意気込んだところ、カラオケルームの電話が鳴り出し、残り10分とのことでした。
店員
「Go AHEAD!
Mr.Dachiko!
早くしたまえッ!
3人が蒸発扱いになってしまうまで居座る気かね?」
一応、30分延長して戦いを続けます。
その後、飲み物を注文したんで店員がこの個室に入ってきました。
俺
「もうダメよ……………
おしまい…
今さっき
見られた……
女の店員に……
あたしもう…………
生きてられない…
もう死にたいわッ!!
クソッ!!
クソッ!!
つまり…だから
その…ジョ
ジョで始まる言葉で……ジョ…
ジョジョ……
その
つまり
ジョジョABC~~
…………対戦~~~姿……………
…をよ……」
いや~、恥ずかしかった…
ウッソーって顔してましたね。
まあ、旅の恥はかき捨てってことで…
それはさて置き、ある程度ゲームが進行して、俺の計算上では俺の手持ちのキャラが総攻撃すればギリギリだいちさんのライフを0にして
俺が出したポルナレフのスタンド「J-082
▲スタンドのついている味方すべてを「P+1、T+1」する。
の影響で、さっきスタンドを付けた「J-136 グレーフライ」を含めた俺のバトルフィールドの多くのキャラがパワーアップしてたんですよ。
現状、不測の事態が起きなければさっきの「J-174
が、長々と戦ってしまったこともあり、どうせ勝てるならと勝ち急いでしまう気持ちもあるんですよね。
H・Pさん
「ダチ泰ッ!
とどめは刺すなッ!
おまえの勝ちだッ!」
だいちさん
「言うとおりだ…
オレは弱っている
ハァハァハァ
ハァ
ハァ
ハァ
ハァハァ
ハァ
ハァ
おめーの『バトルフィールド』の手持ち
強者はいねえが
まったく恐ろしい人数だぜ ハァ ハァ
しかしよ――
………
ハァ
ハァ
ハァ
ハァ
ハァ
本当にとどめ刺しにこなくてもいいのかい?
ハァ
ハァ
ハァ
本当は…ハァハァ
このオレ ワザと弱ってるフリをしているかもな…
ダチ泰…ハァ ハァ
ハァ
ハァ」
俺
「………………………」
だいちさん
「弱ってるフリをして手持ち全員をひきつけておいて ハァハァ
おまえの首をカッ切ってやると考えているかもなあ
ダチ泰~~ッ
オレの「ディアボロ」
攻撃さえ「誰」も止めなければ… ハァハァ おまえに勝つ自信がある…ハァハァ…
そー考えているかもしれねーなぁ――」
俺
「何言ってんだ?
てめー」
だいちさん
「別にィ……
ハァ
ハァ
ハァハァ
ハァ
ハァ
ハァ」
俺
「………………………」
だいちさん
「どっちだい?
とどめを刺しにくる?
それとも
俺
「………………………
なに 言ってんだ
てめ――?」
だいちさん
「本当はオレ……
ハァ
ハァ
ハァ
ハァ
ハァ
ハァ
ハァ
ハァ
弱ってるフリをしているのかもな……
……フフフ
ハァ
ハァ
だますために……
ハァ
ハァ」
俺
「本当は………
『元気』だとぉ~~っ!!
でも待てよ
なんだって テメー
ワザワザその事をオレに教える?…
弱ってるフリなんて言わなければ…
だませてオレに『ズル勝ち』できたかもしれねーのによぉー」
俺
(つまり…えと…
オレに『元気』って教える事は……もう完全に襲えるチャンスはゼロになったって事……)
俺
「とどめ刺されて
死にてえのか
てめーっ」
だいちさん
「………………
ハァ
ハァ
ハァ
ハァ
ハァ
ハァ
ハァ
ハァ
ハァ
ハァ
………………
どうするかは…
ハァ
ハァ
おめーに…
ハァ
ハァ
ハァ
ハァ
ハァ
……
まかせる
………よ」
俺
「?
?
?
?
?」
俺
(マジでこいつ弱っているのか?
それとも弱ってるってのはウソで『元気』なのか?
真実はどっちだ?
もし本当は『元気』だとしたら…
このまま とどめ刺しに行かねえと こいつ何か『作戦』を考えているってのもありうる……)
だいちさん
「来るのかよ……
ハァ
ハァ
ハァ
来ないのかよ…
ハァ
ハァ
ハァ
ハァ」
H・Pさん
「とどめを刺すな!
ダチ泰ッ!」
俺
「………………」
だいちさん
「ハァ
ハァ
ハァ
フフ
ハァ
ハァ
フフフ
ハァ
ハァ
ハァ
ハァ」
俺
「・・・・
ウオオオオオ
ウダラァ――ッ
もう どっちか考えるのは面倒くせえぇぇッ!
チクショォォォ――ッ」
H・Pさん
「攻撃するな!」
俺
「おれを止めるな
パンツァ郎さんよォ――ッ
『予定時間より長くかかった』!
『おれがケリをつけてやる』!
真実はそれひとつだッ!
オレの『心の中』のよぉ~~~~っ」
で、総攻撃開始ッ!!
俺
「くたばりやがれーッ
ダボがァ!」
カッ
ガォォ――ン
バヅン
H・Pさん
「あれ?
だいちさんのライフは1残りますよ?」
「J-136 グレーフライ」は「P+1、T+1」されても攻撃力の基準が「S」だったんで、実質攻撃力の変動なしだったことを失念しておりました…
H・Pさん
「なるほど
完璧な作戦っスね――っ
計算ミスという点に目をつぶればよぉ~~」
で、もうガードに回せるキャラは手元にいませんので、
だいちさん
「ケッ!
ボディからアゴにかけてガラあきになったようだぜェ―――――――ッ」
だいちさんの「J-672 時を飛ばすディアボロ」の攻撃を、
H・Pさん
「逃げろ
ダチコ――――ッ」
だいちさん
「とどめだァ――――ッ」
ドグシャア!
だいちさん
「「帝王」はこのディアボロだッ!!
依然変わりなくッ!」
防ぐことなどできず、負けが決定しました。
俺
「………………
負けだ………
完全
敗北だ………」
俺のデッキ対H・Pさんのデッキの戦いは完璧に俺に敗退でした。
もっと事前にバランスとか勉強しとけばもうちょい善戦できたかなァ。
H・Pさん
「二五〇〇年前の中国の兵法書に「孫子」ってのがあってこう書かれている
『勝利というのは戦う前に全て すでに決定されている』
つまりだなあ
説明するとダチディシ……………
戦う前に 敵に気づかれないよう いろんな作戦を練っとくのさァ―――ッ!!
おめーは 大会優勝しとるけど策を考える頭は おれよりバカって事だなあ――――――――ッ!!
ギャハハハハハハ」
でもまあ、久しぶりの対戦で楽しかったです!
俺はH・Pさんにチャンピオンの座をお譲りします。
別にあの辛かった戦いを俺の中でなかった事にしたいわけじゃありませんよ?
ともかくお譲りします!
そんなこんなでゲームを終えて、残った時間で数曲歌った後、カラオケを後にしました。
いや~、ランチにルーヴル、最後にジョジョABCと、何から何まで楽しいひと時でした!
一応、ここまでで計画当初から予定していたものは全て終了となります。
この後には大きな出来事はありませんけど、これで最終回じゃないぞよ
もうちっとだけ続くんじゃ
TO BE CONTINUED
(つづく)
もくじ
「マンガ・ミーツ・ルーヴル」オフ その① そうだ 京都、行こう。
「マンガ・ミーツ・ルーヴル」オフ その② トーキング・フレンド
「マンガ・ミーツ・ルーヴル」オフ その③ メシグルイ
「マンガ・ミーツ・ルーヴル」オフ その④ Rohancing Sa・Ga
「マンガ・ミーツ・ルーヴル」オフ その⑤ 0点チャンピオン
この作品は事実と取材をもとに、
ストーリーの展開上、
フィクションを交えて構成したものです。
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テーマ : ジョジョの奇妙な冒険
ジャンル : アニメ・コミック