さて、母が胃潰瘍と重度の貧血で入院したワケですけど、そこからの日々はなかなか大変でした。

こっからは半分グチかな。
★入院初日★母を搬送し終えた翌日。
俺は朝一で職場に駆けつけ、急に抜けたために出来なかった仕事の整理をやりました。
本来はシルバーウィークで俺は休みを貰ってたんですけどね。
幸い、割と短時間で処理を終えることが出来ました。
ある程度資料をまとめておいたり電話で引き継ぎをしといたお陰ですね。
俺
「
あ…
もしもし
先輩ですか…?
おはようございます…
ダチ尻コー作です
まことに勝手なのですが……
処理できなかった仕事をお願いしたいのです
血の気のない母を搬送しなくてはいけなくなりまして……
いえ 先輩
人様から見たらほんのつまらない理由なのです
はい
1日ほどしか…
かかりませんので………
はい…
まことにすみません
……はい
済み次第…はい
すぐ会社に………………はい!
向かいますので…
…はい
は!…
失礼します!
先輩
…………………………………………
フン!
「ダチ尻コー作」め…
ペコペコしやがって………………
そんなに出世したかったのか
…気苦労の方が多いのに」
んで、一旦帰宅。
入院手続き書類の記入や母の入院生活で必要なものをかき集める作業、母のやり残しの処理をします。
その後はお見舞いです。
弟を乗せて車を走らせます。
…が、ここでトラブルが。
弟
「
なあダイロ
スタートして10分
病院に近づいてるのは間違いないようだけど
進路の方向は確かだよね?
入院手続き受付終了まで間に合うルート!
確認するようだけど間違いないよね?
この方向にあんな山なんかのってないんだよね?
………この地図には…………」
俺
「
………………
はい
大丈夫ッ!
完璧に合ってるぜ!
OK!
たぶん」
弟
「
え!
今なんて言った?
ちょっと待って!
今
小さくたぶんてつけたさなかった?
たぶんッ!?」
俺
「
心配すんなって!!
合ってるよッ!
前走車だって後続だって来てんだから合ってんだよッ!
きっと」
弟
「
なにそれ!?
きっとォォ!?」
ルートを間違えました。弟に母の病状やら今後のことやらを話してたら、うっかり曲がるところを過ぎちゃってたんですよね。
ナビがあるから目的地には行けるには行けるんですけど、最短ルートは外れた感じです。
二重苦なことに、
俺
「
じゅ…
渋滞ですゥ~
土曜のお出かけ時間帯はギシギシなんですゥ」
このルート、混むみたいです…
踏切と信号が近距離で続く場所があるのが渋滞の原因の一つでしょう。
弟
「
行け」
俺
「
い…
行けと言われてもこれでは進めません…」
弟
「
鉄道が広いではないか…
行け」
俺
「
て
鉄道~~?
単線車両が走っていますよォォォ」
弟
「
関係ない
行け」
俺
「
は…
はいいィィィィィィィィ~~!!」
弟
「
飛ばせ」
俺
「
ハイイイーッ」
乗客
「
きゃああああああ」
ドオオォォォンッ!!ダチコー
OVA版のウィルソン・フィリップス上院議員と同じような最後を迎える
再起不能そんなこんなで、だいぶ時間をかけて病院に到着。
母の顔色はだいぶ良くなっていました。
2パック輸血したってのと、胃潰瘍の出血自体はすぐに止まっていたおかげでしょう。
弟にも母の元気な顔を見せられたんで、これで一段落。
前日はムチャクチャ忙しかった仕事と病院への運転、入院手続き関係で終わったのが深夜。
今日は早起きして仕事の整理やら諸々でお疲れでした。
俺
「
これで今夜は………
くつろいで熟睡できるな」
一人暮らし中の兄にもちゃんと事の顛末と今の病状を伝えました。
すると…
兄
「
あ…あした行って
…やらあ!」
俺
「
あしたっていつのあしたよ?」
兄
「
ダーちゃん!
あしたってあしたさッ!」
急遽、明日も病院に行くことに。
アッシーとしてッ!!俺
「
オレってえらいネェ――」
いや、良いんですけどね。
でも、俺の休みはシルバーウィークといっても
初日と二日目だけなんです。
俺
「
『初日は手続きに来る』
『二日目は兄を送る』
「両方」やらなくっちゃあならないってのが「次男」のつらいところだな
覚悟はいいか?
オレは引いている」
★入院二日目★兄は電車でこっちの方に向かい、途中で俺が拾って行くことになりました。
ただ、どこで合流するかは決まったけど、何時になるかは
兄のさじ加減ってことに。さて、午前中。
いつ迎えを求められてもいいように、そこそこに起きます。
お疲れなんですけどね。
んで、兄からの連絡を待っている間、家の掃除をすることにしました。
自分の部屋は当然として、普段はやらない母の部屋も。
掃除してて気付いたことが一つ。
母の部屋、汚え…いや、基本的には掃除が行き届いてるんですけど、背の低い母は上の方の掃除をしないんですよ。
だから天井付近にはホコリがが溜まってても蜘蛛の巣なんかがあっても放置されてます。
微妙な隙間のホコリも溜まってて、モップが一回で真っ白になってしまいました。
俺
「
寝室という所は…
バイキンが一番の敵デスッ!
ダカラワタシは怒りましタッ!
手の届かない場所の掃除をサボったコトは絶対にタダじゃあおきません 覚悟してもらいまスよッ!
これでこの寝室全部の壁や棚の上やハシラ!
きれイにフキ直してあげマスッ!」
そんなこんなで掃除をしつつ、兄からの連絡を待っていたのですが…
連絡が来ねえ…いつ来るのかとメールで催促しまくり、昼過ぎに、
兄
「
うっ
くっ
ふああ
ふあああ
ふああ
うっ
くっ
ほああ
きのうの夜さぁ~~
このランプに虫がいっぱい寄ってたかってくんだよね~~~
ふああああ
何匹たかってんのか数えてたらさぁ~~
すっげェ~~~~
よく眠れたッ!
これでよオオ――――
10時スタートの『ミマーイ・マザー・ラン』レースもッ!
ばっちしの絶好調だぜェェ―――――ッ
?
……………………
………………………………………
ゴクリ
す…
あの
いや
すんません~~~~
今何時すか?」
寝坊だってッ!!結局、こっちに着くのは夕方くらいってことに。
そんなこんなで、振り回されまくりでした。
でも、その日は病院に母も父も兄も弟も揃って、久しぶりに一家団らんのひと時となりました。
家族って、良いですよね。
…だが、
その家族の悪い面も、この母の入院によって痛感することになるのでした。
テーマ : ジョジョの奇妙な冒険
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